革新的なビジネスにより成長を志向するスタートアップ企業。資金調達、技術開発、人材確保などさまざまな面で課題を抱えていますが、経営の持続性を高め、成長を加速するカギは人材です。
資金を調達できても、事業で収益を創出できなければ、資金繰りはいずれ行き詰まります。また事業の中核となる優秀な人材を採用できても、定着しなければ意味がありません。早期の離職を防ぐには、モチベーションを高めながら、社内での一体感を高める取り組みが必要です。そのためには人事制度の整備が不可欠です。
スタートアップ企業への入社を志望する人材は、金銭的な報酬もさることながら、自身の成長や仕事の達成感をより重視する割合が高いといえます。そこで重要になるのが、適切な評価制度や将来のキャリアパスを整備することです。具体的には等級制度、評価制度、報酬制度が体系的に設計されている人事制度が有効です。
☆社員数が20名以上で、成長にともない組織体制の整備が必要だと感じている。
☆新卒・中途を問わず積極的に採用を進めており、人材を着実に定着させたい。
☆自社のパーパスやミッションを社内に浸透させ、社員のモチベーションや社内の一体感を高めたい。
経営者からのヒアリングや提供いただく資料をもとに、社内の実情を把握・分析します。
今後の経営方針を踏まえ、お打合せしながら人事制度整備の基本的な方向性を定めます。
近年は「ジョブ型」と呼ばれる職務を基軸とする人事制度が注目されていますが、どの企業にもフィットするわけではなく、制度の運用も簡単でありません。それぞれの企業の状況を考慮しながら、より望ましい制度の構築を目指します。
まずは人事制度の基礎となる等級制度の設計から着手します。
一般的に能力、役割、職務のいずれかを基軸に等級制度を設計しますが、それぞれに特徴があります。人事制度全体の方向性にもとづき、お客様との共同作業により制度設計を進めます。また、等級制度が整備された後の等級格付けに対する助言も行います。
等級制度を基礎として評価制度を設計します。能力、業績、情意等の評価要素、評価項目、評価段階等を順次お打合せしながら設定していきます。お打合せした内容にもとづき評価表を作成し、等級制度とも連動させます。評価結果を処遇に適切に反映する仕組みも整備します。
評価制度の適切な運用こそが人事制度構築の成功条件です。公平公正な評価の実現に向けて評価者となる管理職に対する勉強会・研修会を企画・開催します。勉強会・研修会は状況に応じて複数回開催し、評価制度や評価方法に対する理解度を高めるためのサポートを行います。
等級制度を踏まえて賃金体系を再設計します。賃金制度はどの社員にとっても関心度が高いテーマであり、制度の見直し・改定は慎重に進める必要があります。等級制度と評価制度の運用状況をモニタリングしながら、新賃金制度に移行する適切な時期について助言します。
・お客様の要望に応じて、人事制度の設計から仮運用までを6か月から1年程度の期間で進
めます。評価制度は仮運用の状況を見ながら必要に応じてブラッシュアップします。
・新しい賃金制度への移行は、評価制度を安定して運用できる見通しが立った段階で検討するのがオススメです。評価制度の導入に合わせて賃金制度を改定する場合と比べて、混乱の発生を避けることができます。